下鴨神社の正式名称は「賀茂御祖（かもみおや）神社」です。上賀茂神社とともに「山城の国一宮」とされ世界文化遺産に指定されている由緒ある神社です。

境内の南側に広がる「糺（ただす）の森」は縄文時代から生き続ける広さ3万6千坪の雄大な森です。

下鴨神社は京都最古の神社の一つと言われています。紀元前90年に神社の瑞垣の修造がおこなわれたという記録がありますから2000年以上前の神代の時代から祀られていたということですね。

下鴨神社御祭神は賀茂建角身命（かもたけつのみのみこと）と玉依姫命（たまよりひめのみこと）です。

下鴨神社・上賀茂神社の両社で催される「賀茂祭」は京都三大祭りの一つとして広く知られています。「源氏物語」にも描かれる「賀茂祭」は宮中の殿舎や神社の社殿、牛車、供奉者、祭具にいたるまで、ことごとく清浄のしるしとして葵と桂で飾ったことから「葵祭」と呼ばれるようになりました。神社境内を練り歩く時代行列は大変みやびで平安時代の王朝絵巻そのものの圧巻ですね。

下鴨神社の結婚式は一般参拝では入ることができない重要文化財に指定されている「葵生殿」で厳かに執り行われます。新郎新婦と両家の参列者が巫女に先導されて境内を進む花嫁行列は神社を訪れた参拝者からもあこがれの的となりますね。

【下鴨神社結婚式　挙式当日の流れ】

1.集合時間　

挙式30分前までに新郎新婦・参列者は控室にご集合ください。お茶菓子と昆布茶が用意されます。挙式5分前には係りの方が控室に迎えに来られます。

2.式次第の説明

挙式30分前に控室内にて新郎新婦に式次第の説明があります。この際、式中に奏上される誓紙が渡されます。

3.参進

挙式5分前に控室前に整列し、巫女の先導により結婚式場「葵生殿」まで参進します。

式場「葵生殿」にて

4.修祓（しゅばつ）

祭儀を行う前にお祓いを受けます。神職が祓詞を奏上し、新郎新婦・参列者の皆様をお祓いします。

5.祝詞奏上（のりとそうじょう）

斎主が祝詞を奏上し、結婚のことを申し上げ新郎新婦の末永いお幸せをご祈願します。

6.三献の儀（さんこんのぎ）

「三々九度（さんさんくど）」とも呼ばれ、神前に供えた御神酒で新郎新婦が杯を交わし、夫婦の契りを結ぶ儀式です。

7.指輪交換

夫婦の誓いのしるしに指輪を神前で取り交わす儀式です。

8.誓詞奏上

夫婦結びの決意を神様の前で誓う儀式です。新郎新婦は誓いの言葉である誓詞を奏上します。

9.新郎新婦玉串拝礼

玉串を神前に供え拝礼する儀式です。

10.親族代表者玉串拝礼

両家代表者が一名ずつ神前に進み玉串を供えます。続いて参列者一同起立し代表者に合わせて二礼二拍手一礼の作法により拝礼します。

11.親子固めの杯

新郎新婦と両家のご両親が杯を交わし親子の契りを結ぶ行事です。

12.親族固めの杯

新郎新婦と両家の親族が杯を交わすことで新しい親族の契りを結ぶ行事です。

以上が結婚式の式次第です。挙式時間は約30分で参列可能な人員は両家合わせて30名までです。

挙式が済みましたら境内での写真撮影の時間となります。朱色が映える社殿や楼門を背景に「二人写し」「親族集合写真」とご家族でのスナップ写真等で出発までの時間をお楽しみください。

                                         出典　下鴨神社ホームページほか